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CLAP【クラップ】のBLOGです

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カット理論

当店ではオリジナルのカット理論を用いてカットさせていただきます。

一般的に、現在はブロースタイルが少なくなり、手櫛で仕上げる事が多くなりました。

それに伴い、美容業界ではカットの技術も新しい技法が流行ったり、道具が変わったりしてきました。

しかし、基本となるカット理論はベーシックとして未だに更新されずにいます。

それだけ優れたものである事は確かです。

しかし、一方でそれだけでは不十分である事もまた事実なのです。

骨格や髪質、毛量や生え癖など様々な要素がスタイルに影響しますので一つのベーシック理論だけですべてを賄うのは、そもそも無理があるのです。

ですから、それを補うためにスキばさみやスライド、チョップ、ストロークなどをベーシック理論と組み合わせて使います。

それで上手にカットできる人もいますし、否定したい訳でもありませんが、経験値や感性がとても必要になります。

ベーシックは直線

分かりやすく説明致しますと、ベーシックは直線でカットします。

当然頭の形は曲線も混じりますので、直線と直線をむすんで出来た角を落とす事で対応します。

直線の長さをミスしたり、角を落とし過ぎたりすると曲線は歪になります。

そうするとセニングやその他の技法でラインを誤魔化すしかありません。

曲線で切る

それよりも、最初から曲線で切ったほうが効率的です。

つまり、曲線をカットしたいのに直線しか使えないので余計な重みや切りすぎが発生しやすくなるのをドライして梳いたり削ったりして形にするので、その部分で経験やら感性の差が出てしまうということです。

カットの教育でも展開図を用いて2次元的メインな理論でしか教わりません。

直線をチョップカット(はさみを縦にいれてギザギザにする技法)でぼかしたとしても、3Dには対応できません。

さらに、各々の癖や骨格、髪質、毛量の要素が複雑に影響するので、スタイルによっては私にはどうしてもベーシックで思い通りに切る事が難しかったのです。

因みに、ブロースタイルはブラシでカットと同じように引き出してブローしますのでブラシの長さ分は直線であるほうが良いですし、パーマをかけるときもカットラインが直線であるほうがやりやすかったりもします。

また毛量によって明確にラインを出したいときもベーシックが向いている場合があります。

ハイブリットカットと道具

当店のハイブリットカット理論は曲線と直線を使い分けてカットします。

その為に最近はセニングを多用したり、刃の部分が湾曲したカーブシザーを使用したりします。

セニングは毛量調整だけでなく、デッサンのように線をぼかして曲線を描くために使用することが多いです。

それによって3Dの曲線に対応できます。

以前は理論は固まっていたのですが、効率や実際のヘアカットの現場に落とし込む上で道具の使い方や選定がまだ定まっておりませんでした。

今のところ道具についてもベストな選択だと思っておりますが、理論が進化したり、より良い新たな発見があれば躊躇なく今のスタイルも変えると思います。

長くなりましたが、直線と曲線についてはハイブリットカットのほんの入り口の理論です。

より細かな、複雑な理論がありますが、とても書ききれるボリュームではありませんので終わりにしたいと思います。

最後まで御覧下さいましてありがとうございました。

皆様に満足していただけるように精進致しますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。